みなさん、こんにちは!chicoです。
今回は、相次ぐ高齢者による事故について。
誰にとっても身近な問題ではないかと思います。
自分の祖父母や親、職場の上司やタクシーの運転手など、自分もいつ事故に巻き込まれるかと思うような状況ですね。
びっくりするぐらい立て続けに事故が起きて、犠牲者が出てしまっています。
今の日本人にとっては、誰にとっても他人事ではないことですよね。
私もちょうど自分の結婚式の当日。タクシーに乗りましたが、高齢者ドライバーでとても不安になったのを覚えています。「無事に着けますように」と祈りながら不安な気持ちで乗車していました。
こんなことを思ってしまうのも、悪いことをされている訳ではないのにすみませんと思っていました。でも、ここまで事故が相次ぐと、高齢者というだけで信用できなくなってしまいますよね。
高齢者に限らず、運転をして人を乗せたり乗せていなくても本当に気を付けないと、誰かの命を奪ってしまったりケガをさせてしまう可能性があります。
居眠り運転や、スマホを操作しながらの運転をしている方も同じですよね。
さて、今回はご家族でも話し合えるよう、親に運転免許の返納をしてほしいと思っている方にとって参考になるようなご提案をしたいと思います。
高齢者が車を運転をしたいのはなぜか
自分は大丈夫だろうと思っている方、すごく多いと思います。
「検査で大丈夫だったから乗ってもいいだろう」と実際にテレビのインタビューで言っていた方もいましたね。
高齢者にとって、車に乗ることは脳トレとも言われているそうです。
確かにそれは一理あります。
運転をすることは、一つの動きだけじゃなくて見ないといけないところがたくさんあり、動かさないといけないところがたくさんありますよね。
それが脳トレになるといわれています。
運転をすることで、認知症になりにくくなるようです。

また、歩行がしんどくなってきたり、歩いて駅まで行って電車に乗ることよりも車を運転することを選んでしまうといったことも一つの理由です。
脳だけでなく、まず体が動きにくくなるということも多いですね。
だったらちょっとアクセルを踏めば動く車に乗った方が早くて効率もいいと思ってしまいますよね。
高齢者の立場に立って考えると、車を運転したいという気持ちもわかります。でも、誰かにけがをさせてしまう可能性があると考えてもらいたい。
「自分は大丈夫」はここまで事故が相次ぐと、もう誰も信用しません。
免許返納をするメリット
免許返納を行うことで、さまざまなメリットもあります。
これを上手く伝えることも返納してもらう理由になりますね。
免許返納をしてから、5年以内に【運転経歴証明書】というものを申請し、満〇〇歳以上~といった形で受けられるサービスや特典が都道府県ごとにあります。
よくあるのは公共交通機関の料金の割引や、デパートでの割引など。
特典を上手に利用して生活を楽しむことがおすすめです。
車の維持費がなくなった分、新たな趣味を見つけたり新しいことに取り組むことも高齢者の元気の源になるのではないでしょうか。
※ただし、運転経歴証明書は誰もが必ずもらえるといえません。
免停中だったり再試験をしないといけない状態の方はもらうことができません。
自分がどの状態か確認し、はやめに手続きしましょう。
運転せずに支障なく生活するために
免許返納したにも関わらず、運転をしてしまう高齢者もいるようですが、それで事故を起こしてしまったら返納した意味がありませんよね。なるべく車から遠ざけるなどもありますが、それだと目がはなせない状況になりかねません。
免許返納をするだけでなく、なぜ返納するのかをしっかり納得してもらい、その後の生活に支障が出ないように一緒に考えていくことがとても大切です。
<免許返納・車を手放したら心配なこと>
- 移動手段
- 買い物
- 認知症の発症
- 自信を失う
など
他にも高齢者の方によってさまざま違った不安があるかもしれません。
これらの不安をなくしてもらうには、周りの方のサポートも必要ですが、家族がいない方にも不安をなくしてもらいたいですよね。
移動手段
家族のいる方は連れていってもらうこと。家族がいない方やいない時は、公共交通機関や、配達業者への依頼すること。(他にも地域によってオススメの方法があればそのようなこと)を約束しておきましょう。
「今日はみんないないから運転するか。」となって車に乗ってしまうと元も子もないです。
買い物
①と同じですね。
認知症の発症
認知症の発症は周りに認知症の友人がいたりすると、心配になる方も多いそうですが、なにも車の運転だけが脳トレではありません。新たな趣味や、特技を活かした生活をうながしましょう。
自信を失う
③のように新たなことをうながす時に「〇〇さんは~が得意ですよね」「お父さんこういうのが上手だからこれ一緒にやってみない?」などの運転以外でその方が自信のありそうな特技や趣味などを一緒に見つけたり、声をかけて一緒に出掛けてみましょう。
一人だと行かない。という高齢者も多いです。「どうせ私がいたら邪魔なんでしょ」という気持ちがあるということもあるようなので、一緒に行ったり、友達と一緒に行けるようにしたり、工夫して伝えましょう。
おわりに
事故を起こす高齢者は一人で運転している方や、同じ高齢者である妻と二人というパターンがとても多いです。
自分の両親や祖父母に、もう少し関心を向けてサポートしていくことや、しっかりと話し合い心配だということももちろんですが「あなたが大切だから」ということをまず伝えていくことが重要です。
高齢者の方は「若い人たちには邪魔だから~」と言っているのをよく耳にしますが、本当は寂しい気持ちでいる方も多いと思います。
自分がおじいちゃんやおばあちゃんと言われる年齢になった時、だんだん友人も少なくなってきて寂しい気持ちになるのは自然なことだろうなと想像できますよね。
私は今回の相次ぐ事故について、犠牲者が出てしまっていることが何よりも一番悲しいことです。そして、運転を続けてしまう状況しか選択できない高齢者の方をサポートできていない社会の現状も悲しいなと思いました。
こういった事故が起こってしまうことは悲しくて、やるせない気持ちになりますが、優しい気持ちが社会にもっと広がるように、一人ひとりが身近な方へと少しでも行動を起こしていくことができたら素晴らしい社会に一歩近づくのではないでしょうか。
chico